
ギャンブルとマーケティング。
一見正反対にも見えるこの二つのワードが、こんな鳥肌モノの化学反応を起こすとは思ってもいませんでした。
かたや世界82カ国のカジノを転々としながら年間勝率9割という異次元の強さを誇り、さらにプレゼンの最高峰TEDxに日本人最多となる3度の登壇を果たした伝説のギャンブラー・のぶきさん。
かたやITベンチャーの経営・起業のコンサル・150名を超えるオンライン大学を運営などと同時に、毎日17時帰りで3人の子どもの育児もこなすイクメン起業家の鳥井謙吾さん。
こんな異色の2人が、『人生に勝つためのお金と時間の賭け方』というテーマで熱いトークを繰り広げました。
ぶっちゃけ、今まで参加したあらゆるトークイベントの中でも一番シビれた気がします。
ちょっとヤバすぎたのでレポさせてください。
マネバナトークライブとは
マネバナトークライブとは高田洋平さん(通称マネバナさん)が、様々な切り口からお金にまつわるトーク(=マネバナ)をするイベント。
今回主催の高田さんは『ファシリテーター』という立場で、ゲストスピーカーのお2人のトークをより引き立たていました。
今回登壇する3人のプロフィールを軽くご紹介しておきます。
ファシリテーター:高田洋平さん

何も教えないお金の大学『マネバナカレッジ』代表。心踊り狂う社会を実現することをミッションに、お金の話(=マネバナ)を通じて自分らしく生きられる社会を目指す。
ゲスト1:プロギャンブラーのぶきさん

15年間、世界82カ国のカジノを渡り歩きながらギャンブルで生計を立てる天才ギャンブラー。年間勝率9割という数字は”神の領域”とも言われる。スピーチに興味を持ち、TEDxに出ると宣言して今では日本人最多の3回の登壇を達成。
ゲスト2:鳥井謙吾さん

イノベーションハック(株)代表取締役社長。PVモンスターという成果報酬でSEOコンテンツを発注できるサービスや、150人を超えるマーケティング実践大学を運営。毎日17時に帰りで3人の育児をするイクメン起業家。もうすぐ4人目も生まれます。
会場の様子

会場は80人以上ものお客様でいっぱいに埋まりました。
のぶきさんは真っ赤な衣装に身をつつみ、イベントスタート前から1人楽しそうにアツくトークされていました。これは相当に喋るのが好きそうです(笑)
その場に居るだけで会場全体ががアツくなるような、独特ともいえるオーラを持たれているのが印象的でした。
そして正反対のクールな水色のシャツで登場した鳥井さん。とにかく情熱的に語るのぶきさんと、クールに淡々と語る鳥井さんのコントラストが面白い。
そして、このイベント最大の見どころもこの2人の対照的な『人生に対するスタンス』でした。
1つを手に入れるか、全てを手に入れるか
それは、『最も手に入れたいモノを一点集中で突破する』というのぶきさんと、『仕事も育児も遊びもし、人生を欲張る』という鳥井さんの両極端にも見えるスタンス。
しかし、僕はこの両極端にも見えるスタンスの奥底には、かなり共通した考え方が眠っているのでは?という風に感じ取ることができました。
のぶきさんのワンマントーク

まずはのぶきさんのワンマントークからイベントはスタート。TED仕込みの熱く情熱的なトークに会場は息をのむように静まり返っていました。
「人生はギャンブルだ」
写真は『3』という数字を指で示していますが、のぶきさんは人生には『3つの軸』があるという風に考えています。
それが、
- 時間
- お金
- 人生に勝つ
人生とは『時間』と『お金』を何にBETする(賭ける)か。そして、BETした『時間』と『お金』をいかに上回るリターンを得ることが出来るか。つまり人生はギャンブルだと。
それこそが『人生に勝つ』という事だ、と言います。
ベストを選択するためのtodoリストを作る
『時間』と『お金』をBETして最も多くのリターンを得る、つまり『人生に勝つ』ためには常に自分にとってベストな選択肢を取り続ける必要があります。
そのために、のぶきさんは『todoリスト』を作ることを推奨しています。
自分のやりたい事を書き出し、優先順位順に並べる。
そして、その中で最もやりたい事“だけ”を選択し続ければ必ず人生に勝つことが出来る、と。
よく『モチベーションの維持をするには?』というテーマは話題になりますよね。集中力を高めるには時間配分がうんたらかんたら・・・などなど。
しかし、のぶきさんから言わせてみればそんなものは二の次だと。常に最もやりたい事だけを選択していれば、モチベーションなんて勝手に湧いてくるというわけです。
『ベストを選択する』=『それ以外を全て捨てる』ということ

ここでのぶきさんのワンマントークを終えて、鳥井さんはこういう質問を投げかけました。
(鳥井さん)
ベストを選択するってことは、逆に言えばそれ以外の全部を捨ててるっていうことですよね。それってめちゃくちゃ辛くないですか?
やりたいことリストを優先順位に並べて、”やりたい度”を付けていくとしたら
- 1番やりたい事=100点
- 2番目=90点
- 3番目=80点
- ・・・・
という風になっていくイメージですよね。その中でもある程度のところまで全部やりたい!というのが鳥井さんの考え方だそうです。
(鳥井さん)
100点の選択肢をやっているときに80点の選択肢がもうね、めっちゃ気になって仕方ないんですよ。もう、集中できないですよね。
ベンチャーもオンラインの大学も子育ても遊びも勉強も実際に全てを両立させている鳥井さん。その分ストレスもあったりするようで、壁にスタープラチナ(ジョジョの奇妙な冒険に出てくるパンチの技)をかました事もあったそう。笑
しかし、「悩むことと人生の質が落ちることは別だ」と鳥井さんは言います。
『ベストな選択肢』の解釈
『ベストな選択肢』とは一体なんなのでしょうか?
僕はこの対極にも見える2人の考え方の根底に、むしろ共通したものがあるという風に感じました。
何が共通しているのか?
たくさんのやりたい事の中から最もやりたい事・心が躍ることだけを選ぶ。そして、一点突破で突き抜けることが、のぶきさんにとってのベストな選択肢なのだと思います。
しかし、鳥井さんの場合は少し違う。
鳥井さんの場合は、たくさんのやりたい事の中から捨てたくないもの全てを欲張る。この、『全てを欲張る』という選択肢こそが鳥井さんにとってのベストなのだと思います。
つまり、大事なことは自分にとってのベストを選択すること。
自分にとってのベストを選択し続けることが、人生の質を最高のものにするポイントなんだと感じました。
鳥井さんのワンマントーク

トークライブは、
のぶきさんのワンマントーク
→3人のクロストーク
→鳥井さんのワンマントーク
→3人のクロストーク
→懇親会
という流れで進行しました。
ここでは全ては紹介できませんが、鳥井さんのワンマントークものぶきさんとは毛色の違う雰囲気で、もう半端なかったです。マジで鳥肌が立つようなトークで、お客様みんなが聞き入ってるとはまさにこのこと。
『人はなぜ、働くのか?』
という、10年間追い続けていた問いの答えがやっと見つかったという話でした。正直これを聞くだけでもこのトークライブ4000円の価値は余裕でペイできる内容。
どれくらい面白かったかというと、面白すぎて記事にする用のメモをほぼ取り忘れてしまったくらい、面白かったです。不覚。。
『人はなぜ働くのか?』という問いへの鳥井さんの答えは話すと長くなるので割愛しますが、知りたい方はトリイくんのマーケティング実践大学にてどうぞ。笑
終始聴きづかれを感じない進行
さてさて、そんな感じで進行していったイベントですが、あっという間に2時間が経ちました。

合間合間に中休みのワークを挟んだり、2人の突き抜け過ぎたトークをあえて自虐で場の雰囲気を中和してみたり、というファシリテーター高田さんのバランス感覚も本当に凄い。
終始ストレスなく楽しむことができました。
特に凄いのが、2時間のイベントなのに全く飽きがなく楽しく聴き続けられるトーク。ゲスト2人のトークの面白さはもちろん、しっかりと聞き手に配慮した構成が印象的でした。
しびれる様な真面目な話、そして笑いもありといった楽しいトークライブ。
懇親会では間近で登壇者と話をできる時間もあり、素晴らしい時間を過ごさせて頂いたなぁと感じました。これは時間とお金をはるかに上回るリターンを得ましたね。
3人の詳細はこちら

もちろんここに書ききれなかったテーマもたくさんあります。というか、途中から本当に面白すぎてメモを取るのを忘れていましたww
そんな、素晴らしいイベントを作ってくださったお三方についてもっと詳しく知りたい!という方は、以下にまとめましたので是非見てみてください。
とにかく、最高に熱い時間を過ごさせて頂きました。感謝!!
高田洋平さん
プロギャンブラーのぶきさん
鳥井謙吾さん