よく、『おしゃれをするとモテる』『人生が変わる』といった事を耳にしますが、いかにも説得力のない抽象的な言い回しで、なんだかなあと感じてる方も多いと思います。
僕自身も、オシャレをするとコミュニケーション力が上がるとこれまで説明してきました。しかし、果たして本当に外見が変わったことによってコミュニケーションに影響があるのでしょうか?根拠はあるのでしょうか?
結論から言うと、オシャレをすることは多くの場合コミュニケーション力にかなりの影響を与える可能性が高いです。
その理由について、現時点での僕の考察をまとめてみました。
以下、解説していきます。
おしゃれによってコミュニケーション力が上がるメカニズム
皆さんも、もしかしたら経験があるかもしれません。
例えば、『すごくおしゃれな人を目の前にした時、何か気後れしたような気持ちになった・・・』という経験ってあると思うんですよ。
おしゃれな人・かっこいい人・イケメン・美女・キラキラした人・・・などを目の当たりにした時、何か自信を失うというか、アガってしまうような経験をしたことがある人は多いと思います。
でも、これって何で?って話ですよね。
なぜ素敵な外見の人を目の前にすると、アガったり気後れしたりしてしまうのか。
今のところの僕の仮説としては、『テストステロン値』が関係しているんじゃないかと思っています。
テストステロンと自信の関係性
テストステロンは男性ホルモンの一種で、男性的な能力全般にまつわる様々な役割があります。その代表的な役割の一つとして『自信』があります。
基本的にテストステロンの値が高くなると、自信満々に振る舞いやすいことが分かっています。理由については後述します。
そしてどんな時にテストステロンの値は上がるのか?というと、これはまだ詳しくは分かっていないのですが、僕は以下のような仮説を持っています。
テストステロン値は、社会におけるヒエラルキー的な優位性を感じた時に上昇すんじゃね?という仮説を持ってる。
・筋トレする
・褒められる
・強みを持つ
・競争に勝つこれは全部テストステロン値を上げることが分かってるけど、全部当てはまってる
— 小林弥起@くせ毛用ワックス大好評 (@sc_fas_cod) 2018年9月9日
- 筋トレする
- 褒められる
- 強みを持つ
- 競争に勝つ
これらはすでに、テストステロン値を上げることが分かっています。
そして、これらに共通することは『自分は優れているんだ』という自意識を持てた瞬間だということです。僕はここにテストステロン値上昇のキーがあると考えています。
これも誰もが一度は経験があると思うのですが・・・、他人に褒められたりした後ってすごく気分が良くなりますよね?
そして、何かよく分からない根拠のない自信が出てくる。なんか今日はイケそうな気分、ってやつです。
これ、おそらく褒められたことによってテストステロン値が上がったからだと思うんですね。
要するに、『自分は人より優れているんだ』と思えた時にテストステロン値が上昇し、自信が湧いてくるという仕組みなんじゃないかと考えています。
オシャレとテストステロン
で、ここで話を戻すのですが、先ほども話に上がった、
例えば、すごくおしゃれな人を目の前にした時、何か気後れしたような気持ちになった・・・という経験ってあると思うんですよ。
というシチュエーションですが、これは『外見的に他の人より劣っている・・・』という劣等感を感じた事によって、テストステロン値が減少してしまったからではないか?という仮説が立ちます。
これは、特に10代~20代の人に多い現象なのではないか?と考えています。
なぜかというと、特に大学生など若い世代では『オシャレなやつは偉い』という一種のヒエラルキーみたいなものが根強くあるからですね。
小学生では足の速いやつが偉くて、中学生ではケンカ強いやつが偉い・・・みたいなやつです。
そういう背景もあって、オシャレ的に自分は周りにそぐわない・劣っている、と感じると、テストステロン値が減少すると考えられるわけです。
これこそが『オシャレな人を目の前にするとアガってしまう』の正体だと僕は考えています。
アガってしまった状態の構造
そこであともう一つ、なぜアガってしまうとコミュニケーション能力が落ちるのか?という疑問が出てきます。
そもそもアガってしまった状態とはどんな状態なのか。これは、
- テストステロン値が下がる→自信を失う(=不安感が強まる)→アガってしまう
という構造で、つまり脳において『不安感が強まった状態』がアガってしまっている原因になります。
基本的に不安感を生み出すのは、脳の中央部分近くにある扁桃体という部分になります。扁桃体が活発に働けば働くほど、不安やストレスをたくさん感じるようになります。
扁桃体が活発に働くとどうなるか
先ほど言ったテストステロンは、この扁桃体に蓋をするような形で不安感を感じにくくするんですね。不安感を感じにくくなることによって=自信が湧いてくる、という形ですね。
そして、この扁桃体の活動が活発になるとどうなるかというと、ホルモン分泌の中枢をになっている視床下部という部分に働きかけて様々なストレスホルモンを分泌させます。
ストレスホルモンは基本的に緊急時など危険が差し迫っている場合に分泌されるホルモンで、素早い判断を下すためや敵から逃げるための運動能力を高めるような機能を持っています。
そしてこの働きによって、脳の前頭前野の機能が低下します。
前頭前野という部分は脳の中でもより人間的な部分で、感情などを冷静にコントロールしたり、状況を判断しながら理性的に考えるような能力を司っている部分になります。
ですが、緊急時はそんなのんきなことを言ってられないので、ここの機能を低下させてしまうんですね。
そして、この前頭前野は言語などを司る領域でもある。つまり、コミュニケーション力を司っているのはこの前頭前野という部分になるわけです。
こうして前頭前野の機能低下によって、コミュニケーション力が落ちるという流れです。
外見がコミュニケーション力に影響を与える流れ
自分の外見に劣等感を感じる
→テストステロン値が減少する
→扁桃体が活性化する
→ストレスホルモンが分泌される
→前頭前野の機能が低下する
▼
→コミュニケーション力が落ちる
という、大雑把に言うとこういうメカニズムです。
実際、皆さんも多分体験したことはあると思うんです。
自分の服装がこの場にふさわしくないんじゃないかなど、外見に関して気後れ感を感じてしまった時のことを思い出してみて下さい。
焦ったりテンパってしまったり、いつもより早口になってしまったり、なんかよくわからないことを言ってしまったり・・・。
これらはまさに先ほど説明したような、前頭前野の機能低下によるものだと考えています。冷静に考える能力が落ちるということですね。
オシャレとコミュニケーション力に密接な関係があるのはなぜか?
▼
外見的に気後れしてしまうと、心理的にアガった状態になります。
心理的にアガると前頭葉の機能低下を起こすので、ゆえにコミュニケーション能力が落ちます。
— 小林弥起@くせ毛用ワックス大好評 (@sc_fas_cod) 2018年9月12日
さいごに
ですので、もちろんおしゃれだけがコミュニケーション力を左右するというわけではありません。
ですが、オシャレできてないなという自己意識によって気後れしてしまうのであれば、それは完全にコミュニケーション力に影響しているということを意味しています。
逆に言うと、『自分はいま外見に自信を持っている』という意識を持てると、対人場面において非常にリラックスして臨むことができます。
以上、僕の勝手な考察でした。内容については責任を持ちませんのでご了承下さいm(_ _)m