先日、一緒にベトナムへ行ったやぎぺーさんが旅行中に炎上しました。
これ↓↓
で、これ実は僕も一緒に同じミスをしていて、横でpolcaするのを見ていたんですよね。笑
これについて、批判意見がぶわぁぁぁぁぁっと出てきた。
ごめんなさい、わざわざ言うのもなんですがあなたを助けたいとは思えません。
大人として軽蔑します。
同じ日本人として恥ずかしく思います。
腹が立って仕方ありません。— 優里 (@081598rine) 2018年4月3日
完全に自業自得なのに、助けてくださいって。すごいわね。 https://t.co/AOuAC7Ymh0
— ななな (@fufuahaha) 2018年4月3日
コイツ頭おかしいんとちゃう?
稼いでて影響力のある人間は、自分のファンに夢もないアホなことに金を使わせんよね。
自分のミスやのに自分の懐痛めたくないからっつってフォロワーから金巻き上げるってなんやねん。
ブロガー地に落ちすぎやろw https://t.co/hKC0t6kmLV
— 服部慎也(Shinya Hattori) (@FACTDEAL) 2018年4月3日
違う!違うねん!!
そういうことじゃないねん!!!!(笑)
分かってくれ…そもそもまったく乞食などとは概念ごと違うのだよ…😹
— 小林弥起 (@sc_fas_cod) 2018年4月4日
たぶん、反対派は根本的に勘違いしてるんじゃないかな??という気がするんですよね。良い悪いとかじゃなくて。
このpolcaで動いた、お金に対しての考え方が全く違う気がするんです。
なんか、このまま分かり合えないのも悲しいな・・・と思ったので、記事にまとめてみることにしました。
polcaをするまでの過程
概要をリストアップすると、
- 空港を間違えてツアーの往路便がキャンセルになった
- だから飛行機取り直してベトナムに向かった
- 帰りはツアーの復路便で帰れると思ってた
- そしたらまさかの復路便もキャンセルになっていることに気付く
- 6万円余分に払って帰りの飛行機取り直さないといけなくなった
- やぎぺーさんはその6万円をpolcaという投げ銭サービスで集めた
→炎上
まあ、飛行機に関しては僕たちの自業自得です(笑)
はっきり言ってアホです。笑
まあ普通ならここで悲しく追加料金を支払うわけですが(現に僕はそうしました)、そこで終わらないのがやぎぺーさん。
気づいた朝のホテルのロビーで「polcaするわ」と言い始めました。笑
これだけ聞くと、『自分のミスで失ったお金を、信者から集金してる!!!』と思う人が出るのもわからなくもないです。
(でもたぶん、やぎぺーさんはそんなことすら想像もしてなかった笑)
果たしてやぎぺーさんは、失ったお金を乞食するためにPolcaをしようと思ったのか???
それは違うんですよね。
じゃあなんやねん???という方に、このPolcaの意味を説明します。
このPolcaのほんとうの意味は?
こうしてしっかり炎上すると、色んな人が色んな詮索をし始めます。
ん?
カンパしてくれる人の囲い込みでも目論んでるのか?🧐今回ので味をしめたみたいだな😒 https://t.co/CtztKv0BHw
— ポプリン (@poplinbro) 2018年4月5日
話題作りのために戦略的に考えたのか?
炎上商法か?
こんな角度から批判を入れてくる方もいるのですが・・・・・
そんなこと一切考えてすらいません!!!!!(笑)
考えすぎです。
ホテルのロビーでしゃべりながら、本当に軽いノリで始めてただけなんですよね。やってる側もそんな深く考えてやっていません。
でもそれだと溝は深まるばかりなので、その思考の中身を分解して整理してみます。
このPolcaをしているときの頭の中一覧
この問題の説明が難しいのは、解釈の違いが生まれている部分が1つではないから。
色んなポイントでズレが生まれています。
そのポイントを、今回は大きく分けて4つに分けてそれぞれ説明してみます。
①無意味にお金を失ってしまったから悲しい
まずはこれです(笑)
自業自得だとはいえ、だれだって自分のミスで無意味にお金を失ったらすごく悲しい気持ちになりますよね。
お金持ち or そうでない にかかわらず、失う必要のなかったものを失うとめっちゃ悲しいはずです。
例えば、
- 買ったばっかりのアイスクリームを落としたら悲しくないですか?
- お祭りでたまごせんべいのたまご落としたら悲しくないですか?
もしこれが巻き戻って手元にかえってくるなら、普通にうれしいですよね。
そういう感覚で始めています。
②『お金』は価値形態のひとつでしかない
次にここ。これが一番解釈の違いがでそうなところです。
確かに①の話だけだと、「アイスクリームやたまごせんべいとは違うわ!」と言いたくなるのもわかります。
でもそれはお金というものの実態を捉え損ねている気がします。
お金を稼ぐとはどういうことか?
それは、そのお金と同じだけの価値を生み出して、それを手に入れたい人がお金を引き換えにその価値をトレードするということです。
例えば、コンビニで100円の水を買うとき、その水に100円の価値を感じるからそれを買うわけです。
<水の価値=100円という価値>
という価値の等式が成り立っています。
つまり、コンビニに置いている水は、100円という価値と同じ『価値』をもった存在だということですよね。
まずはこれが前提としてあります。
ただこれだけだと理解しやすいのですが、さらに難しいのが『感情』なども同じく『価値』をもつということなんですよね。
ここが感覚的に理解しにくいので、掘り下げて説明します。
③『感情』もお金になるということ
②で言ったように、お金は『価値』の一形態にすぎません。
お金で物を買ったり、サービスを受けたりするというのは、お金という価値を『物やサービス』という価値に変換しているということです。
これは、よくよく考えれば『感情』などにも同じことが言えることに気付きます。
やぎぺーさんは普段から、ブログやTwitterでたくさんの有益な情報を発信してます。僕自身もそこからたくさんの気づきを得たり、楽しませてもらったりして、たくさんの価値をこれまでに感じてきています。
(ちなみに、ここで『大したことも言ってないくせに価値なんてねえよ!』というのはズレています。例えば、『コンビニで水を買うとかありえないわ!』という人は一定層いますよね。それと同じです。)
コンビニの100円の水に価値を感じる人は、日々『100円』という価値を『水』という価値に変換しています。
今回のPolcaでやぎぺーさんに支援した人は、
日々のやぎぺーさんの発信などで感謝の気持ち(=価値)を感じていて、それを300円(=価値)に変換しただけの話です。
改めて言いますが、Polcaしている側は『お金を手に入れた!!』という感覚を持っていません。
『普段発信していた価値が、300円というお金に移動した!』
こういうイメージです。
④エンタメの要素もある
価値の話は置いておいて、もう一つ別の話もあります。
①のように『失って悲しい気持ちを埋める』という意味でpolcaしたのもそうですが、実は『失敗をエンタメにしてしまう』という精神もあります。
普通に生きていて失敗しても、ただ『失敗して悲しい』止まりですよね。
でも今回のpolcaは、失敗をただ失敗で終わらせるんじゃなくて、『失敗をエンターテイメントにしてしまって新たな価値を生み出している』んですよ。
失敗しておとなしく帰るのも、もちろんいいと思います。(僕はそうしましたw)
でも、どうせ失敗したならそれをネタにして、エンターテイメントにして、周りの人たちを楽しませたら、ただの失敗も失敗で終わらせずに済むよね!!!
という精神があるんですよ。
(ここでももちろん『こんなくだらないこと価値にならんわ!』という意見はズレていて、実際これで『ほんと何してんだよ(笑)』というエンタメ性を感じた人がいるわけです。楽しんだ人がいるわけです。)
はー笑ったwww
まだ続きがあったなんてww https://t.co/ecn3Jwhq7x— みてみて (@look_mam_look) 2018年4月3日
笑うしかない(笑)
やぎぺーさん、面白すぎます😆— ゆえ (@tsubo_no_tsubo) 2018年4月3日
中身のないバラエティ番組を楽しく見ているのと同じですね。
身内で「なにやってんだよ~(笑)」と言いながら楽しんで、
- 300円貢献して助けた側も気持ちいい。
- もちろん、失って悲しかったお金が返ってきたやぎぺーさんもうれしい。
②・③で言ったように、
- お金は単なる価値の一形態
- 感謝も価値の一形態
という前提があるので、ここでpolcaをしてお金を手に入れたところで、別に何かが生まれているわけではありません。それは価値が変換されただけの話です。
でも、この『エンタメ』というのは、楽しませたり思い出になったり、結果として物議を醸したりすることで新たな価値を生み出したわけですね。
僕みたいに何もしないと失敗は失敗のままですが(笑)やぎぺーさんは、こうやって『日常の出来事』を編集して新たな価値を生み出してるだけの話です。
そして、これは別に深い計算をしているわけじゃなくて、やぎぺーさんにとっては『いたって普通の行為』なんですよね。
それでも伝わらないのかもしれないけど・・・
以上がこのpolcaの意味です。
ポイントは、
- お金は価値の一形態にすぎない
- 感謝などの感情も価値の一形態である
- だからpolcaで手に入れた300円は新たに生まれた価値ではない
- でも、エンタメとして新たな価値が生まれた(=win)
- やぎペーさんは失った6万円が手に入ってうれしい(=win)
こんな感じでしょうか。
僕なりに、出来るだけ伝わるように書いてみたつもりですが・・・それでも伝わらなかった人もいるかもしれません。
もしかしたら、僕が見落としているもっと重要なことがあるのかもしれません。
でも最後に言いたいこと、それは、
どんな意見を持つ人間にもその人なりの正義がある。
たとえば批判するにしても、絶対その人なりの正義をもって批判してる。
気を付けたいのは、そこには本当の意味で『悪意』なんて介在してないってことなんだよな。
— 小林弥起 (@sc_fas_cod) 2018年4月4日
批判したくなるということは、その人にとって何か『大切にしている価値観』が傷つけられたってこと。
みんな本当の意味で自分を理解して、他人を理解することが出来れば、もっともっと素晴らしい世界になると思うんだよな。
— 小林弥起 (@sc_fas_cod) 2018年4月4日
正義の敵は悪ではなく、相手の正義ってのをなんかで見て、目から鱗だったのを思い出した!
おかえり!
— まめ@LIFE STYLE LAB. (@MAME1484) 2018年4月4日
全人類が『自分は自分、他人は他人』ってことが”きちんと”分かれば、本気の争いとかだいぶ減るんじゃない?
— 小林弥起 (@sc_fas_cod) 2018年4月5日
僕自体がまだ理解が足りてなくておかしい部分があるのかもしれないし、批判していた人が一部勘違いしていた部分があるのかもしれない。
でも、それでいいじゃないですか。
そうやって価値観を確認し合って、みんな前に進んでいけばいいんです。
みんなが『相手の価値観を理解しよう』という姿勢を持つ世界なら。もっと、無意味な争いは減って、人間として成長できる、生産的な議論がたくさんできると思います。
間違っていてもいいです。間違ってなくてもいいです。でも、相手のロジックも理解しようと努力のは大事だと思います。
僕は、そう思います。
みなさんもそう思いませんか?
これを読んでみてから、また改めてみなさんの意見もぜひ聞かせて下さい!